【バレエ外来】 永寿総合病院・整形外科(東京・上野)

公開日: 更新日:

 同科は、1994年に国内初のバレエダンサー障害の専門外来(第一人者の故小川正三医師が担当)を開設。その4年後から同外来(毎週水曜の午後)を引き継いできたのが平石英一主任部長だ。これまで診てきたダンサー(初診)は約2000人に上る。
「最も多い世代は、やはり10代。コンクールに出るようになると、レッスン量が増えるので、どうしても障害を起こしやすくなります。患者さんは全国から来院され、海外のバレエ団に所属しているプロの方もいます」
 バレエダンサーが訴える症状の8割方は膝から下の足の痛み。痛むのはレッスンをしたときで、日常生活を過ごす分にはほとんど問題ないという。
「多いのは、爪先立ちなどバレエ特有の動きで足首の後方に痛みが出る『足関節後方インピンジメント症候群』や、スネや第2中足骨(足の甲)の疲労骨折です。足首や膝周辺の腱障害、半月板損傷もジャンプを繰り返すなどの過度の負担で発症します」
 ちなみに「インピンジメント」とは、「衝突・挟まる」という意味。関節内や関節周囲の組織同士がぶつかり合うことで痛みが生じている状態だ。軽症のうちは整骨院などへ行く患者も多いが、レントゲン撮影はできないため、診断がつかない。同科には時間が経って、重症になってから来院する患者が少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか