2つの最新対策法に注目 もう「ドライアイ」で悩まない

公開日: 更新日:

 しかも、ドライアイの8割は、この「涙が蒸発しやすいタイプ」だということも明らかになってきた。

「そのうちのほとんどが、涙の成分であるムチンや油脂の分泌異常です。ムチンに関しては点眼薬が複数の製薬会社から発売されており、適切に使えば効果的です。一方、油脂の分泌異常に関しては、2つの新治療が注目されています」

■副作用の報告なし

 油脂は、上下のまぶたの縁にある「マイボーム腺」から分泌される。どちらの治療もマイボーム腺に働きかけ、分泌をよくするものだ。

 ひとつは、米国で開発された「LIPIFLOW(リピフロー)」治療。まぶたを挟む専用の機器で41~43度の熱と圧力を12分ほどかけ、マイボーム腺に詰まった汚れや角質などを取り除き、正常に油脂が分泌されるようにする。

「治療後1、3、6、9、12カ月ごとに経過観察を行います。目のアレルギー、重度のまぶたの炎症、抗精神薬など乾燥の原因になる薬を飲んでいる人、シェーグレン症候群の人、目が開きにくい人は、効果が期待できない可能性があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋