痛みも軽く…「カプセル内視鏡」が大腸がん検診を変える

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「ヒダの多い大腸はヒダ裏が死角となることがあるのですが、2つのカメラ搭載なので死角も撮影できます。撮影した写真はレコーダーに送信され、専用コンピューターで解析されます。感度は90%前後で、従来の大腸内視鏡の精度にかなり近づいてきました」

 検査の流れは、①朝、食事はせず、腸をきれいにするため下剤を飲む。②腸がきれいになったら大腸カプセル内視鏡をのむ。③大腸カプセル内視鏡を肛門に押し出すため下剤を飲む。④肛門からカプセルが出るのを待つ。

 国立がん研究センターでは②だけが病院で、ほかは自宅で行う。1日がかりの検査になる。食事は、検査前日は普通に食べられる。検査当日の朝から大腸カプセル内視鏡が体外に出るまでは、水は飲めるが食事はできない。検査時間は個人差があるものの、平均すると検査当日の夜には食事ができる。

■下剤の進化で負担軽減

 この2年で変わったのは、まず下剤の量だ。

「当初は合計3.8リットルを飲まなければいけませんでした。欧米の合計6リットルよりずいぶん少ないとはいえ、患者さんの負担が大きかった。今は少量で腸をきれいにする下剤が登場し、3リットル以下も可能という報告も出ています」

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