痛みも軽く…「カプセル内視鏡」が大腸がん検診を変える

公開日: 更新日:

 大腸がんは、予測がん罹患数第1位、死亡数第2位のがんだ。このがんの検査である「大腸カプセル内視鏡」が保険適用になって2年が過ぎた。しかし、いまだ認知度は低い。国立がん研究センター中央病院内視鏡科・角川康夫医長に聞いた。

■痛くない、恥ずかしくない

 大腸がんは早期では自覚症状に乏しいので、最悪の事態を避けるには大腸がん検診を受けることが不可欠だ。最も精度が高いのは、肛門から内視鏡を入れる大腸内視鏡での検査になる。しかし、「痛い」「恥ずかしい」といった理由から受けない人が多い。

「健診などの便潜血反応で陽性が出ても、精密検査としての大腸内視鏡に進むのは60%未満です」

 この状況を変えるかもしれないと期待されているのが、カプセル型の内視鏡「大腸カプセル内視鏡」だ。大きさは約3×1センチで、大きめのサプリメント程度。これをのみ込んで画像検査を行う。丸みを帯びているので思っている以上にのみ込みやすい。

 大腸カプセル内視鏡は「頭」と「お尻」に超小型カメラが搭載されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗