気づいた時には皮膚障害に…冬の「低温やけど」は侮れない

公開日: 更新日:

 相次ぐ寒波の襲来で、グッと冷え込む日が多くなった。こたつ、電気ストーブ、使い捨てカイロ、湯たんぽといった暖房器具をフル回転させている人も多いだろう。それほど危険を意識せずに使っているものがほとんどだが、注意しないと厄介な「低温やけど」を起こす恐れがある。

 低温やけどは、体温より少し高めの温度のものに長時間接触し続けることによって起こる。44度程度の「少し物足りないかな?」と感じるような低温でも、皮膚に触れ続けていれば5~6時間、46度なら1時間ほどで低温やけどになる。50度では数分というケースもある。

 低温やけどに関する知識はあっても、「まあ、大丈夫だろう」と、そこまで気を付けている人は多くない。実際、毎年必ず重症の患者が病院に駆け込んでくるという。
すみれ皮膚科クリニック」院長の藤田伸弘氏が言う。

「80度を超えるような高温のものと接触すると一瞬でやけどを起こしますが、低温やけどは、熱さや痛みを感じない程度の熱が何時間もかけてジワジワ加わり、ゆっくり進行する。そのため、気づいたときは皮膚の奥の真皮までが障害され、考えている以上に重症化しているケースが多いのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情