気づいた時には皮膚障害に…冬の「低温やけど」は侮れない

公開日: 更新日:

 低温やけどを起こす状況は、睡眠薬使用、泥酔、下肢麻痺、糖尿病神経障害などが挙げられるが、普段の生活の中でもよく起こっている。まずは低温やけどを起こさないような対策を講じたい。

「温かいものが長時間、常に皮膚と接触している状態をつくらないことが大切です。カイロや湯たんぽを当てたまま寝てしまうことで起こるケースが多いので、就寝するときはそうしたものを使わないようにしてください。電気毛布くらいなら、寝返りをすることで皮膚との間に隙間ができたり、温かいものが当たっている位置がずれたりするため、それほど心配しなくてもよいでしょう。日中、使い捨てカイロを貼って活動する分には問題ありませんが、直接皮膚に接触させたり、貼ったまま寝てしまわないように注意してください」

 それでも、低温やけどを起こしてしまった場合、必ず病院を受診すること。見た目以上に重症化しているケースが多いので、自己判断は禁物だ。

「皮下組織が破壊され感染症にかかりやすくなってしまうので、抗生剤の塗り薬で治療をするのが一般的です。その後、傷の治りをよくするために潰瘍治療外用薬を使用します。糖尿病の基礎疾患がある人は重症化しやすく、中には足の指が壊死して切断に至る場合もあるので特に注意が必要です」

 低温やけどを甘く見てはいけない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?