過剰増殖でニキビやかゆみが 「顔ダニ」あなたの顔を蝕む

公開日: 更新日:

「治りにくいニキビにはさまざまな原因が絡んでいます。ニキビ治療に詳しくない医療機関で、間違った塗り薬を処方され、顔がパンパンに腫れてしまい、当院に駆け込んでくる患者さんは珍しくない」

「実はニキビではなかった」、または「ニキビ+ニキビ以外の疾患」というケースも非常に多い。顔面にフケのような湿疹を生じる脂漏性皮膚炎、顔ダニと同様に常在菌であるカビの一種「マセラチア」が原因のマセラチア毛包炎などだ。

 10年以上もニキビに悩み、医療機関を転々としてきた患者が、伊東院長の診察でニキビとは全く違う「血管線維腫」という良性腫瘍が判明したこともある。当然ながら、それぞれ治療法は異なる。

「診断の段階で、病歴、合併症の有無、毛穴の詰まり(閉塞)が強いかどうかなどをしっかり調べてくれる医師を選ぶべき。すぐに薬を処方し、それも何カ月分も出すところは避けたほうがいい」

 ニキビは、皮膚がんのように、命に関わる皮膚疾患ではない。しかし、悩んでいる人には大きなストレス源なのは間違いない。不必要な治療に振り回されないためには、患者側も「自衛」するしかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった