鼻炎やぜんそくの改善も 「ダニ」エキス新薬治療の最新事情

公開日: 更新日:

 ダニは湿度60~80%、温度25~30度、髪の毛、アカ、フケなどがある環境を好むという。まさに、これからの季節が“本番”だ。アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくの原因物質にもなるが、ダニを使ってそれらを根治する可能性もある画期的な治療が始まった。

「アレルギー性鼻炎の6割は、ダニが関係しています。花粉症の人が、ダニアレルギーも持っていて、症状がよりひどくなっているケースは珍しくありません」

 こう指摘するのは日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・大久保公裕教授だ。

 大久保教授によれば、原因物質がはっきりしているなら、それにターゲットを絞った治療を行うことがアレルギー治療の基本だという。しかし、これまで日本では、ダニだけをターゲットにした治療は行われていなかった。

「ダニのアレルゲン免疫療法で日本人にはアナフィラキシー(アレルギー反応による急性症状)を起こす人が多かった。そのため、ダニを含む混合物のハウスダストから抽出したエキスを皮下注射する免疫治療が一般的でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動