最近聞かなくなった日射病…熱中症との違いは何?

公開日: 更新日:

 そういえば最近、「日射病」とは言わないような? 秋津医院(東京都品川区)の秋津壽男院長が教えてくれました。

熱中症のうち、太陽の下で発症するのが日射病です。とはいえ、正式な病名は熱中症であり、今は日射病と呼ぶことは少なくなっています」

 本来、人体は暑い時に汗をかいて体温を平常に保つものですが、水分や塩分が不足しているとうまく汗をかけません。かけたとしても、高温多湿で風通しが悪い環境であれば、汗が蒸発せず気化熱を発散することができません。

 そうなると、体温がどんどん上昇して頭痛やだるさに襲われます。最終的には体温が40度くらいまで上昇し、体が動かなくなって絶命に至ります。

「昔は炎天下で発症するものだったので、『日射病』と呼ばれていたのでしょう。しかし今は気温が高くなり、屋内で発症する例が非常に増えています」

 屋外でも屋内でも、熱中症の症状に変わりはないといいます。そんな熱中症を予防するためには、まず水分と塩分をしっかりとること。そして汗が蒸発しやすいように、風通しの良い衣服を身につけることです。

「普段から、ある程度汗をかいておくことも大切です。冷房のきいた環境にばかり身を置いていると、急な暑さに体が対応できません。暑い中でも散歩などをして、汗をかくことに慣れましょう」

 その際は、水分&塩分補給を忘れずに!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に