どうすれば治る? 疲れや目の痛みは“プチ脚気”の疑いも

公開日: 更新日:

 胃の手術をしてビタミンB1の吸収力が衰えている人も注意が必要だ。

■白米、お酒、ジャンクフード好きは要注意

 食べ物が豊富な現代では死に至るような深刻な脚気になるケースはほとんどないが、その手前のプチ脚気の患者はいくらでもいるという。では、プチ脚気を避けるにはどうしたらいいのか?

「ビタミンB1が大量に失われる、『飲酒』や『ジャンクフードやジュースなど糖分を大量摂取』『汗を大量にかく運動』などをする前後に、ビタミンB1が含まれている食べ物をとることです。例えば、豚肉、麦ごはん、ウナギ、大豆、青のり、タラコなどがおすすめです。お酒好きはカシューナッツをつまみとしてとるのもいいでしょう」(都内の栄養士)

 疲れは食べて治ることも知っておくべきだ。

 なお、脚気というと、その原因をめぐり、明治の文豪で陸軍軍医だった森鴎外と海軍軍医の高木兼寛とが対立した話は有名だ。「現役中に海軍の脚気を撲滅した高木が勝ち、森は負けた」と思っている人もいるが、これは間違い。森は「臨時脚気病調査会」を創設して脚気の原因究明に奮闘。「原因はビタミンB欠乏」と確定する業績を挙げ、死後40年後に日本の脚気根絶に寄与している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動