顔ペロペロも危険 胃がん招く細菌は“愛するペット”が感染源

公開日: 更新日:

 ペットが胃がんや胃炎の原因になるかもしれない。犬や猫を飼っていて、胃の調子が優れない人は注意した方がいい。

「ヘリコバクター・ピロリ菌」が胃がんの大きな原因になっていることは、近年、一般にも広く浸透してきている。ピロリ菌に感染していると、慢性胃炎、萎縮性胃炎、鳥肌胃炎を引き起こし、胃の粘膜が傷つけられることで胃がんにつながる。

 そのため、ピロリ菌検査を行って、陽性だった場合は除菌をする人も増えている。

 しかし、ピロリ菌検査が陰性にもかかわらず、慢性胃炎や胃がんにかかるケースがたくさん報告されてきた。その原因のひとつが「ヘリコバクター・ハイルマニ」という細菌の感染だ。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)は言う。

「ピロリ菌が属しているヘリコバクター属の細菌は、これまで36菌種が確認されています。その中の『ヘリコバクター・ハイルマニ』という細菌に感染していると、ピロリ菌が陰性でも慢性胃炎や鳥肌胃炎を引き起こし、胃がんの一因になることが分かってきました。ハイルマニは、犬、猫、ウサギ、ブタなどの動物から人間に感染します。ハイルマニに感染している人の70%にペットや家畜などの動物との濃厚な接触があったという報告もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?