著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「お茶のうがい」はインフルエンザ予防に効果があるのか

公開日: 更新日:

 インフルエンザの流行が始まりました。私のクリニックでも、A型インフルエンザの患者さんが最近になって何人も受診されています。報告によれば、大部分は「A香港型」というタイプのようです。

 インフルエンザの予防といえば、まずはワクチンですが、日常の予防もまた重要です。予防法として必ず言われるのが、「うがい」と「手洗い」ですが、実際にどこまで効果があるものなのでしょうか?

 手洗いは世界的に行われていますが、うがいは日本以外ではあまり行われていない習慣のようです。そんな訳で、研究論文も手洗いについてはたくさんあるのですが、うがいは少なく、それも日本で書かれたものがほとんどです。

 今年の「BMCパブリックヘルス」という専門誌に発表された日本の研究者の論文によると、「お茶のうがいをすることで、30%インフルエンザが予防された」という結果になっていました。お茶のカテキンに効果があるようで、ただの水やうがい薬を使うより効果的だったのです。

 2012年のスペインの論文では、「手洗いをすることで30~40%もインフルエンザによる入院が減った」という結果が報告されています。しかし、アルコールなどの消毒剤を使っても、その効果は上がりませんでした。こうした日常の予防法は、意外にも薬などは使わない方が効果的なようです。

【連載】医者も知らない医学の新常識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の大誤算!「私の悲願」と豪語の消費税減税に世論「反対」多数の謎解き

  2. 2

    「エプスタイン文書」名前記載日本人のジャニーズ“顧問歴”が波紋…ファンの擁護と芸能界に広がる影響

  3. 3

    国民民主の“お嬢さま候補”が運動員買収容疑で逮捕 自爆招いた強すぎる上昇志向と国政進出への執着心

  4. 4

    高市首相が国民を騙し討ち…選挙公約記載なし「定額働かせ放題」を施政方針演説に突如ねじ込み

  5. 5

    愛子さまの将来に影響を与える高市政権「皇室典範改正案」66歳の誕生日を迎えた天皇陛下は…

  1. 6

    国民が気付いた税収減の危うさ…衆院選“争点つぶし”の副産物「消費税減税反対24.9%」で最多

  2. 7

    大谷翔平のWBC“緊急登板”は本当にないのか?「(自分が投げると)絶対に言う」と栗山英樹前監督

  3. 8

    4月からフリー転身の岩田絵里奈アナに立ちはだかる 「日テレ出身」の不吉なジンクス

  4. 9

    高市首相「コラム全消し」炎上やまず…過去発言の“ほじくり合戦”まで勃発で完全裏目

  5. 10

    和久田麻由子vs岩田絵里奈 "女子アナサバイバル”の勝者はどちらに?