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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

中京圏の特養事情 都道府県定員は愛知県がワースト1位だが

公開日: 更新日:

 中京圏(愛知県・岐阜県・三重県)の市レベルで見た特養定員格差は、首都圏や関西圏ほど大きくありません。75歳以上の人口1000人当たりの入所定員は〈表〉のとおりです。最大が岐阜県本巣市の59.7(人分=以下略)、最少が愛知県清須市の13.1で、格差は約4.6倍にとどまっています。首都圏では青梅市(131.5)と小金井市(6.4)が約20.5倍、関西圏では南丹市(70.1)と岸和田市(10.8)が約6.5倍ですから、それよりはだいぶ小さいと言っていいでしょう。

 ワースト10の大半が愛知県内の自治体。実は愛知県は、都道府県レベルで全国ワースト1位(23・2)になっています。名古屋市自体が21・3で、すでにかなり低いのですが、名古屋市を囲む周辺自治体では、さらに低くなっています。

 一方、三重県は全国9位、岐阜県は18位で、特養の定員はそれなりに確保されています。〈表〉のランキングでも、ベスト10は岐阜県と三重県でほぼ占められています。とくに岐阜県南部の、名古屋市から比較的アクセスのよい自治体が目立ちます。名古屋市内で入所できなかった人を多く収容しているのかもしれません。

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