「身内のがん告知」に立ち会うとき気をつけるべきこと

公開日: 更新日:

「人間は必ず死にます。治ったがん患者の多くは別のがんになります。次の病気で死ぬとき、元の病気が再発していなかったら『治っていた』と判定するわけで、死なないことではないのです。だから『治るか、治ったかどうか』に、それほどの意味はありません」

 それを踏まえたうえで、がん患者には次のように話すとよいという。

「『治らない』というのは、この病気はあなたの『持病になる』ということです。高血圧糖尿病も治りません。その証拠に皆、薬を飲んでいる。持病持ちというのは通院したり、食事制限したり、薬を飲んだりと生活が制限されてうっとうしいものですが、喘息や高血圧と同じように付き合っていかなければなりません」

 信頼できる医師に診てもらうのとそうでないのとでは、治療効果に大きな差が出ることは科学的にも証明されている。

「(3)については、ご家族から患者さんに『この先生が責任を持って治療すると言うのだから、信じてついていきましょう』と言っていただきたいですね。そのためには疑いの段階でかかりつけ医に相談して、『ここなら』という病院を紹介してもらい、検査の間に信頼関係を築き、告知の段階では『任せられる』と判断できていればいい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々