長寿のもと? 従来の悪玉「ケトン体」なぜ注目されている

公開日: 更新日:

 ならば、体の中のケトン体を増やす食事や薬を取ることが健康につながるのか?

「それほど単純なものではありません。糖尿病の人がケトン体を増やすと昏睡や意識障害などケトアシドーシスと呼ばれる状態になるのは変わりません。体の中のケトン体を増やすには絶食、糖質制限などによるケトン食、SGLT2阻害薬のような薬など、さまざまな方法がありますが、どの方法がいいのか、どれだけケトン体を増やせばいいのか、どういう体の状態のときに増やすといいのかなど、不明な点が多く残されています。現時点では、昔は単純に悪者だったケトン体が体に保護的に働く可能性もあることを知っておくだけでよく、ケトン体を増やそうと自ら実践するのは効果や安全性が確かめられてからで十分です。医師の指示でSGLT2阻害薬やケトン体食が処方された場合のみ慎重に従ってください」

 こうした情報は人目を引くため、さみだれ式に流れてくるだろうが、先走ってはいけない。あくまでも研究段階。自らの体を危険にさらして試すことはないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情