著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

不思議な因果関係 男性ホルモンが多いとウソをつかない?

公開日: 更新日:

 男性ホルモンである「テストステロン」が低下すると、元気がなくなったり、筋肉の力が落ちたりといった「男性更年期」といわれるような症状が出ることがあります。テストステロンは脳の発達にも影響を与えていて、悪い側面としては、男性の暴力的な言動と関係がある可能性があります。その一方で、生きるための活力やプライドのようなものも、テストステロンと関連があるという報告もあります。

 誰も見ていない場所で、目先の損得のためにウソをつくのは、プライドが低い人に多い行動です。それでは、こうしたウソをつく人が男性ホルモンを使用すると、ウソをつかなくなるのではないでしょうか?

 少しバカバカしい感じもするのですが、こうした研究が真面目に行われ、2012年の「プロス・ワン」という医学誌に発表されています。健康な若い男性にテストステロンの塗り薬を使い、それが効いている間にサイコロを使った実験をします。サイコロを振って出た数字に見合った報酬がもらえるというものですが、ウソをつけばたくさんの報酬がもらえます。その結果を、テストステロンを使わない場合と比較すると、男性ホルモンを使用することでウソをついた人が減っていたのです。

 これでテストステロンが「正直になるホルモン」と言うのは言い過ぎだと思いますが、意外に人間のウソというのも、体の状態と関係のあることなのかも知れません。

【連載】医者も知らない医学の新常識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 2

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  3. 3

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  1. 6

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった

  2. 7

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  5. 10

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ