著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

精神系医師の人数 京都は乙訓医療圏で全体の72%を占める

公開日: 更新日:

 関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)の「人口当たりの精神系(精神科・心療内科)の医師数」は、ほぼ全国並み(人口1万人当たり1.27人)に収まっています。京都府がもっとも多い1.43人(47都道府県中19位)、大阪府が1.22人(25位)、兵庫県がやや少なく1.11人(35位)です。

 2次医療圏別では表のようになっています。

 精神系医師数が際立って多い医療圏は見当たりません。しかし地域差はそれなりにあります。トップの泉州医療圏には、精神科病院が13施設(大阪府全体では39施設)も集中しているのです。3位の三島医療圏も6病院を持っています。精神科病院には必ず精神系の医師が相当数、勤務していますから、人口当たりの人数が多いのもうなずけます。

 一方、少ないほうの6位には大阪市がランクインしています。実は市内に精神科病院は1施設しかありません。精神科病院は土地が安く静かな郊外に建てられる傾向がありますが、さすがにこれは極端です。精神系医師の大半は、診療所で働いているわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン