春は上がりやすい血糖値 原因と対策法を専門医が解説

公開日: 更新日:

 3月に入り、日に日に春を感じる季節になってきた。気分が盛り上がっている人も多いだろうが、春先は血糖値が上がりやすい季節でもある。糖尿病を治療中の人はもちろん、自覚症状がない糖尿病予備群も注意が必要だ。

 糖尿病の診断基準のひとつである「HbA1c」(正常値6・2%未満)は、2~3月が最も上がりやすくなる。HbA1cは、直近1~2カ月の血糖値の平均を反映する。年末年始は運動量が減って、暴飲暴食を繰り返す生活パターンになりがちな人が多いため、2~3月にその影響がモロに表れるのだ。

 糖尿病専門医で「しんクリニック」院長の辛浩基氏は言う。

「血糖値はいったん上がると戻すのに時間がかかります。年末年始のツケが回り、高血糖状態を3月、4月まで引きずってしまうケースも珍しくありません。ここでしっかり対策しないと、血糖コントロールの悪い状態がズルズルと続いてしまいます。それをきっかけに、予備群だった人が糖尿病を発症するケースもあります。春先は血糖値が上がりやすいことを自覚して、生活習慣を見直すことが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁