抗うつ薬より向く人も うつ病は漢方薬で治すという選択肢

公開日: 更新日:

 うつ病をはじめとする精神疾患で医療機関を受診する患者数は、がん糖尿病をはるかに上回る。ストレスと関連する精神疾患の場合、漢方薬の効果が見られることが、研究でも明らかになってきた。

 過度なストレスでうつ状態になると、心だけでなく体にも不調が強く出てくることがある。

 しかし、病院を受診しても胃薬などの内科薬が処方され、効果が得られないままドクターショッピングを繰り返している人もいる。

「漢方薬は気分と体の両面に作用します。抗うつ薬や抗不安薬で改善されなかった体の症状が、漢方薬で良くなることがあります」

 こう話すのは、筑波大学大学院人間総合科学研究科で、ストレスマネジメント領域を担当する水上勝義教授(日本精神神経学会専門医)。

 病名に対して薬が処方される西洋薬に対し、漢方薬は症状で選ぶ。たとえば、うつ状態でも症状が変われば薬は替わる。さらに、症状への作用機序が西洋薬とは違う。

 不安や焦燥感に効果的な「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、慢性的なストレスで副腎から過剰に分泌されるストレスホルモンを低下させ、受容体の働きを回復することで、心身のストレス反応を抑制する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?