筋力低下でがん死亡率上昇 「サルコペニア」をどう避ける

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 なぜ、サルコペニアがあると死亡リスクが高くなるのか?

「ハッキリはわかっていませんが、考えられるメカニズムのひとつは次のようなものです。一般的に手術をすると患者は強いストレスを受けます。そのことでタンパク質の異化(複雑なものを分解してエネルギーを作り出す)が起こり、手術後1週間程度は食事ではなく骨格筋を分解することでエネルギーを得ようとするのです。このとき、タンパク質の塊である筋肉が一定量なければ、ストレスをはねのけるためのエネルギーが足りなくなり、代謝やホルモンのバランスも乱れ、最終的に体が弱ってしまうのです」

 神奈川県立がんセンターが、胃がん切除手術を受けた281例を対象に「術前」「術後7日」「術後30日」の体組成を調べたところ、体重減少中央値は手術後7日で2.1キロ、30日で1.2キロだった。この間、筋肉量をあらわす除脂肪体重も大幅に減った。

 同様な研究は他にもあり、365例の大腸がん開腹手術を対象に調べた研究では、術後10日間で筋肉量が大幅に減少し、術後10~30日の減少量よりも多かったという。

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