薬を飲んだら暴力的に…穏やかな性格を狂わす副作用

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 ところが、かかりつけ医に「夫が暴れるのは薬の影響ではないか」と聞いても、「薬をやめれば認知症が悪化する」と反論されたうえに抗精神病薬も処方された。

 結局、抗認知症薬をやめたのは、離れて暮らしていた息子の勇気があったからだ。抗精神病薬でおとなしくなったが寝たきり状態になり、感情もほとんど表さなくなった父親を見た息子が、強引に別の医療機関へ連れていき抗認知症薬を中止できた。

 抗認知症薬をやめてしばらくすると、夫は再び歩けるようになり、暴言や攻撃的な行動も治まり、穏やかになった。

 認知症の周辺症状に対する抗認知症薬には、アリセプト、リバスタッチパッチ、レミニール、メマリーがある。

 これらの薬は、階段を上るように最高量まで増量していく規定が定められ、もし守らなければ保険審査が通らず、医療機関にペナルティーが科せられていた。そのため機械的に増量されていたが、長尾医師が代表を務める「抗認知症薬の適量処方を実現する会」の活動が実り、昨年6月1日に撤廃された。しかし周知が十分ではなく「増量規定の撤廃」をまだ知らない医師が大半だという。

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