“病は気から”に数々の研究報告 プラセボ効果はなぜ起こる

公開日: 更新日:

 08年の米国のプラセボ研究もこれを証明している。

 過敏性腸症候群の患者262人を対象とした研究は、「ニセのはり治療を施す群」と「順番待ちの待機群」に分け、前者をさらに「治療側と会話が全くない」群と「治療側が大げさに思いやりと共感を示した群」とに分けて行われた。

 結果は、待機群で腸の症状が改善したという人は28%、会話がない群は44%、思いやりを示された群は62%だった。

■大げさな配慮や気遣いで治療効果がアップ

 別の研究では、分娩中に一対一のサポートを受けた妊婦は帝王切開や器具の使用が少なくなることが判明している。つまり、患者への配慮や気遣いのある病院ほど患者は痛みが治まり、治療効果が上がるのだ。

 むろん、プラセボ効果はすべての人がどんな状況になっても効果を発揮するわけではない。

「1型糖尿病の人に偽薬を与えてもインスリン投与が不要になるわけでもないし、切断した脚が生えてくるわけではありません。つまり、プラセボ効果はいま現在、体に備わっている器官に対する作用に限られ、生活の質の向上や痛みなどを軽くすることです」(前出の青島氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る