薬の服用数は減らせるが…「合剤」が向く人と向かない人

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 岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏は言う。

「基本的に、合剤は何種類かの薬効成分を組み合わせることで単剤よりも効果を高めることができるものがまとめられています。また、安全性を高めるために胃壁を保護する成分などを組み合わせて合剤にしているタイプもあります。なんでもかんでもひとつにしているわけではないのです。作用機序や効き目が表れる時間が異なる薬を組み合わせた場合でも、臨床試験で効果が認められたものしか認可されていないので心配はありません」

 ただし、合剤は薬の量を調節するのが難しい。そもそも薬は、服用する人の体格によって量を調節すべきものとされている。A薬を1錠、B薬が2錠必要な患者の場合、A1錠+B1錠の成分が含まれている合剤では、厳密には対応できない。

「たとえば、体重が30キロ台の高齢者などは、状態を見ながら処方する薬を調整していきます。ただ、その場合は薬の量よりも種類を変えるケースが多いので、それほど深刻に考える必要はないでしょう。問題は、病気が急性期で症状が目まぐるしく変わる患者さんです。病状によって薬の量や種類を変えて対応していくので、合剤は向いていません。合剤の多くが慢性疾患の薬なのはそのためです」

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