食べてもいないのになぜ? 辛味成分に触れると温かい理由

公開日: 更新日:

 昔から寒冷地では、「トウガラシを靴下や下着の中に入れて暖をとる」という話がある。実際にトウガラシ加工の靴下も市販されている。食べてもいないのに、なぜ温かいのか。「池袋西口ふくろうクリニック」(東京)の藤本智子院長が言う。

「それはトウガラシの主成分であるカプサイシンが皮膚に触れることで、灼熱(しゃくねつ)感をもたらし交感神経を介して熱を産生するからです。なぜ、熱をもたないトウガラシに灼熱感があるのかと言えば、実際に熱いものを感知する『温覚』とは別に、皮膚の細胞膜に『温度感受性TRPチャネル』のひとつである『TRPV1』という受容体が存在するからです」

 TRPV1は、カプサイシンだけでなく酸や43度以上の温度などでも活性化する。「辛味」は「痛み」に似た感覚で、43度は体に痛みを引き起こす温度閾値(いきち)と考えられている。つまり「辛い」「熱い」「痛い」は、同じ仕組みで体は感じているという。

「皮膚にカプサイシンが触れることでTRPV1が活性化されて、それが灼熱感を起こしているのです。言い換えれば、皮膚が『辛味』を感じ取っているのです。ショウガ風呂が体を温めるのも、ショウガの辛味成分がTRPV1を活性化させるからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に