続々登場の「合剤」 知っておきたい知識を専門家が解説

公開日: 更新日:

 何種類かの薬の成分をひとつの薬に配合した「合剤」(配合剤)と呼ばれる薬がある。毎日たくさんの薬を飲んでいる人にとって、薬の数を減らせるのはありがたいが、他にもメリットはあるのか。

 合剤は作用や効果が異なる薬をひとつにまとめているため、薬の投与量を調整することが難しい。病気が急性期で目まぐるしく変わる症状に応じて使う薬を変える場合には向いていない。また、いくつも病気を抱えている人は、病気によってNGな成分が配合されている合剤もあることから、必要な効果が得られなかったり、副作用を起こすリスクもある。

 しかし、「薬の数が多すぎて飲む気をなくす」「それぞれ飲むタイミングが違うので、混乱してわからなくなってしまう」といった人にとっては、合剤を使うことで服用する薬の数を減らせるのはメリットといえる。

 合剤には、降圧剤、コレステロール降下薬、血糖降下薬など慢性疾患の薬が多いが、中でも患者にとってメリットが大きいのは緑内障の治療に使われる点眼薬の合剤だという。岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏は言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも