続々登場の「合剤」 知っておきたい知識を専門家が解説

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■自己判断での安易な服用はさけるべき

 条件が当てはまる人にとっては、合剤は検討する価値があるといえる。

 もっとも、合剤が続々と登場する背景には、病院側の事情もあるという。

「患者以上に病院側に合剤を処方するメリットがあるのです。平成28年度の診療報酬改定により、6種類以上の内服薬を服用している患者に対して2種類以上の減薬を行った場合、『薬剤総合評価調整管理料』を算定できるようになりました。これは、合剤に変更しても『1減』とカウントされるため、病院側は合剤に切り替えると“儲かる”ということになります」(都内薬局の薬剤師)

 合剤について、知っておくべき知識はほかにもある。

「病院で処方される薬はほとんどが単剤ですが、ドラッグストアなどで購入できる市販薬はほとんどが合剤です。たとえば総合感冒薬には、解熱鎮痛剤、せき止め、鼻水止めといった複数の薬が配合されています。解熱鎮痛剤の中には、胃を保護する成分が配合されているものも多くあります。いくつも病気を抱えている人は、他の薬との飲み合わせや副作用のリスクを考えることが大切です」(神崎氏)

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