著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【高脂血症治療】上位100品目の使用総数は49億7019万錠

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 コレステロールは食事からが3割、体内でつくられるものが7割。さらに後者の7割が、肝臓でつくられます。つまり全身のコレステロールの半分が、肝臓由来というわけです。スタチンには、肝臓におけるコレステロール生産を抑える働きがあるため、高脂血症治療の主役の座を任されています。クレストール、リピトール、メバロチンは代表的なスタチン薬です。また10位のアトルバスタチンは、この系統のジェネリックです。

 リピトールとグレープフルーツ(ジュースを含む)を一緒に取ると、副作用が生じることがあります。しかしクレストールでは、問題ないといわれています。気になる人は医師・薬剤師に聞いてみるといいでしょう。

 ゼチーア錠は小腸コレステロールトランスポーター阻害薬の代表で、食事からのコレステロールの吸収を抑える作用があります。

 リピディル錠とベザトールSR錠はフィブラート系。TG分解酵素の働きを高める作用があります。そのためとくにTGが高い人に効果的です。9位のベザフィブラートSR錠は、この系統のジェネリックです。

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