著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

医療費を圧迫しないためにもHIV「予防薬」開発が望まれる

公開日: 更新日:

「後天性免疫不全症候群」(AIDS)の原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)の治療薬は、「治療上やめられない薬」のひとつです。有効性の高い薬の開発に伴い、患者の生存期間が長くなってきています。

 もちろん、生存期間が延びているのは素晴らしいことです。しかし一方では、「生存期間が長くなる」=「薬を使用する期間が長くなる」=「1人の患者の生涯医療費(薬剤費)が高くなる」ということであり、国の医療財政を圧迫しているのもまた事実なのです。厚生労働省は「健康診断でHIV検査を行う制度」を試験的に運用するため、2018年度予算の概算要求において2800万円を計上しています。この制度が利用されれば、毎年1000人程度が発見されてきたHIV感染者がこれまで以上に増え、さらなる医療費の圧迫が予想されます。

 HIV感染者の多くは20~30代で、感染経路のほとんどは性的接触(特に同性間の)によるものとされています。早期発見・早期治療は大事なことですが、医療面はもちろん、医療費節約の観点からも、「予防」はそれ以上に大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希をヤンキースが強奪へ…大谷翔平&山本由伸を奪われた名門が企んだ雪辱戦

  2. 2

    AKIRA版はなかったことに? 反町隆史GTO放送開始で荒ぶる「2012年派」

  3. 3

    ゾンビたばこ広島に黒田博樹監督待望論 「打てない、守れない、人気ない」三重苦で新井監督はクビ不可避

  4. 4

    佐々木朗希は一軍復帰1試合でまた抹消…どれだけ脆弱でもドジャースが欲しがったワケ

  5. 5

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー

  1. 6

    “令和の武器商人”こと小泉進次郎防衛相の「核ありき発言」に自民国防族もカンカン

  2. 7

    ついに1ドル=163円突入で「円安倒産」ラッシュ深刻懸念…すでに前年同期から3割増

  3. 8

    中森明菜のタモリ評「心の底からホッとします」は国民の総意か? サングラス姿と性格的な3要素

  4. 9

    「24時間テレビ」放送1カ月前に日テレ局内に流れる微妙な空気…猛暑の中の星野真里マラソンに大逆風

  5. 10

    震災で家族を心配する選手たちに星野監督が怒号「おまえらは野球だけしとりゃあええんじゃ!」