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神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

インフルエンザワクチンはなぜ大量生産ができないのか

公開日: 更新日:

 急激に寒さが厳しさを増し、インフルエンザの季節になりました。賛否両論はあるものの、「予防」するためにはワクチン接種が効果的なのは間違いありません。

 ワクチンの効果は接種した人だけでなく周囲の人たちの罹患リスクも軽減します。高齢者や子供がいる家庭では、なおさら接種をすべきといえます。ワクチン接種から抗体ができるまでには数週間かかるとされていますので、打つのであれば早めがおすすめです。ただ、インフルエンザワクチンといえば、よく供給面の問題が取りざたされます。とりわけ今年はワクチンのもととなる「ワクチン株」の選定が遅れたことで、ワクチン不足が懸念されていました。

 では、なぜインフルエンザワクチンを大量生産できないのでしょうか。その答えは製法にあります。今のところワクチンは鶏卵を用いて作られるため、一般的な医薬品(化学物質)と同じように大量生産することができないのです。

 今後は、ワクチン不足を解消するために大量生産が可能な新しい製法の開発が求められています。メーカーを含めたわれわれ医療従事者も供給面の問題について考えるべきでしょう。

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