風邪だと思っていたら重大病 注意点を呼吸器専門医が解説

公開日: 更新日:

 要注意なのは夜間の咳だ。

「喘息、咳喘息は、夜間に咳がひどくなります。そしてもうひとつ、心不全も夜間の咳として症状が出る。横になることで水分が肺にたまりやすくなり、それが咳となって表れるのです」

 高齢者以外の患者では、「咳が止まりません」という場合、大半が喘息か咳喘息だという。喘息は小児の時に発症するイメージが強いが、実際は、成人以降に初めて発症する患者が多い。風邪から移行して喘息に至ることもある。

「喘息と咳喘息の違いは、ヒューヒューゼーゼーの喘鳴があるかないか。ある方が喘息です。どちらも治療は吸入ステロイド剤などで、様子を見て治療の継続を考えます」

 心不全が疑われる場合は、循環器の医師へ紹介し、適切な治療が開始される。

 日中も含めて咳が続くようなら、肺炎、結核、肺がんの疑いも否定できない。結核はいまだ毎年死者も出ており、過去の病気ではない。

「喘息、咳喘息、心不全も含め、ひどい咳や長引く咳があれば、レントゲン検査は必須です。診断あるいは除外診断に役立ちます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃