中高年は要注意…お酒の飲み過ぎが招く思わぬ病気の数々

公開日: 更新日:

 仕事のメドも立ち、今週末は最後の忘年会やクリスマス会という人も多いはず。なかには「祝日前だから今年最後の深酒を楽しみにしている」というお酒好きもいるだろうが、楽しいはずのお酒が思わぬ病気を招くことがある。消化器学会専門医で「鳥居内科クリニック」(東京・成城)の鳥居明院長に聞いた。

 お酒好きの中高年がとくに気をつけたいのは膵臓の病気だ。

「膵臓は胃の後ろ側の背中の近い場所に帯状にある消化器です。腸に消化酵素を分泌して栄養分の吸収を補助する外分泌と呼ばれる働きと、血管内にインスリンやグルカゴンなどを提供して血液中の糖分を調整する内分泌の機能があります」

 膵臓の病気には急性膵炎と慢性膵炎があり、その原因は胆石や自己免疫疾患などだが、一番多い原因はお酒の飲み過ぎだ。

「急性膵炎は、本来は膵臓では活性化されない消化酵素が活性化され、膵臓を消化してしまう病気です。重症の場合は意識の喪失、血圧の低下、頻脈などが見られ死亡することもあります。慢性膵炎は慢性の炎症によって膵臓の固有の細胞が破壊され、線維化が起こって、膵臓の機能が低下した状態をいいます。この状態が続くと、内分泌機能の低下で糖尿病を発症したり、重症化することがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも