写真家・加納典明さんは手術4度 恐怖より興味で前向きに

公開日: 更新日:

手術のため心肺を一時的に停止

 言われていた大動脈弁がいよいよ限界になり、「大動脈弁狭窄症」との診断。心臓の弁が硬くなって開放が制限されてしまう病気で、主な原因は加齢。治療は人工弁に置き換えるもので、「心肺を一時的に停止させて行う開胸手術」とのことだった。

「楽じゃないな」とは思ったが、事の次第がはっきりしていればゴチャゴチャ言わずに前に進むのがオレの性分。ただし、弁は25年の耐久性があるといわれるカーボン製がベストだと思えた。一般的な生体弁(牛の心膜や豚の心臓弁)は長くて15年ぐらいしかもたないらしい。まだやりたいことがたくさんあるオレにとっては、25年でも足りないくらいだけどね。

 執刀医は、循環器専門の榊原記念病院の高梨秀一郎先生でした。その世界ではトップクラスの医師で、その先生を慶応病院が呼んでくれたんだ。

 手術への不安や、死ぬかもしれないという恐れはなかったな。それよりも「オレの体は今どうなっているんだろう」「手術でどんなことをするんだろう」という興味の方がいつも先に立つんだ。医療がどこまで進んでいるのかという情報は、今の時代いくらでも調べられるだろう? 「米国の5大病院だったらどんな手術をするのか」って、そういうことを調べたくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か