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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

孤独<10>ICTが中高年を救い認知症予防になる?

公開日: 更新日:

 社会的孤立や孤独感を解消する決定打はありません。定年までに複数の趣味をつくる、地元のサークルや自治会の活動に参加する、なにより夫婦仲を改善して熟年離婚を避ける、などが定番。しかしそれができないからこそ、大勢が困っているわけです。

 こうした状況はいまや世界共通の問題となっており、さまざまな対策が模索されています。その中で有力視されているひとつが、ツイッターやラインなどの「ICT」(情報通信技術)の活用です。「ネット上のコミュニケーションが、中高年や高齢者の社会的孤立や孤独感を解消する/和らげる」といった研究結果が多数報告されつつあります。またICTをより積極的に利用している高齢者は、行政やボランティアの支援を受けやすくなり、利用していない人と比べて生活の満足度が高いことが示唆されています。

 数十人から数百人の高齢者を対象に、先日説明したUCLA孤独感尺度などを使って孤独感や社会的孤立の状況を数値化し、同時にICTの利用頻度と相関関係を調べるという研究手法が採られています。

■なぜかフェイスブックは…

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