著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

医療情報も危ない? ツイッターのデマは拡散速度が速い

公開日: 更新日:

 ツイッターとは、「ツイート」と呼ばれる全角140文字以内のメッセージ、あるいは画像や動画などを投稿できるソーシャル・ネットワーキング・サービスのひとつです。

 ツイッター情報の真偽と情報拡散状況の関連性について検討した研究論文が、世界的にも有名な科学誌「サイエンス」の2018年3月号に掲載されました。

 この論文では、6つの事実検証機関により情報内容の真偽が検証されたニュース記事に関して、2006~17年におけるツイッターでの情報拡散状況を調査しています。解析の対象となったのは、300万人のツイッターユーザーによる450万件のツイートで、12万6000件の情報が含まれていました。

 解析の結果、デマと判定された情報は、正しいと判定された情報に比べて、リツイート(他のユーザーのツイートを引用形式で自分のアカウントから発信し、情報を拡散すること)される割合が70%多く、1500人に拡散されるまでの時間が6倍速いことが示されました。また、正しいと判定された情報が1000人以上にリツイートされることはめったにありませんでしたが、デマと判定された情報のうちリツイート上位1%では、1000~10万人にリツイートされていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?