著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

遺伝病もがんもゲノム編集で治せる時代が近づいてきた

公開日: 更新日:

 遺伝病をゲノム編集で治療する――。その可能性が広がっています。

 筋ジストロフィーは運動障害や呼吸困難を伴う進行性の遺伝病です。筋肉のタンパク質を作る遺伝子の異常によって生じます。逆に遺伝子を修正できれば、患者は助かるはず。しかしゲノム編集は細胞レベルの技術です。成長した個体に使うためには、いくつものハードルを越えなければなりません。

 もっとも難しいのが、ゲノム編集に必要な分子ツールを筋肉細胞にうまく届ける技術です。そこで特殊なウイルスに分子ツールをのせて、個体に感染させるという方法が考案されました。

 アメリカの研究チームが筋ジストロフィーのマウスに試したところ、「正常」とまではいかないものの、筋肉の強度や麻痺が改善されることが確認されました。これは一部の筋肉細胞が、期待どおりゲノム編集されたことを意味します。まだ100%ではありませんし、安全性などが確認されていないため、ヒトへの適用には至っていません。しかし、今まで治療方法がなかった遺伝病を治せる可能性が出てきたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に