うつ病から復帰はいつが? 芸能人も診察する医師が答える

公開日: 更新日:

【Q】うつ病で休業して1カ月。仕事へ復帰するポイントを教えてください。同僚に迷惑をかけているため、一日でも早く、と考えています。 (30代・男性)

【A】質問者の方が「同僚に迷惑をかけている」とおっしゃっているのが気になります。会社に復帰するかどうかの大きなポイントは、自分に「働きたい」「頑張ろう」という思いがあるか。「自分だけが怠けている」「会社や同僚に悪い」と考えているようなら、まだ復帰は早いでしょう。もうしばらく様子を見てはいかがでしょうか。

 明るくバリバリと仕事をこなす人でも、心がポキッと折れることがあるので注意が必要です。私は芸能人を診察することもありますが、芸能人の中には普段の顔とテレビ用の顔にギャップがある人も。診察したことはありませんが、ユースケ・サンタマリアさんやナインティナイン岡村隆史さんもうつ病だったことを告白しているようですね。芸能界は過度な競争社会なので、そのストレスはかなり大きいだろうと思われます。

 うつ病予防に最も効果的なのは気分転換。特に体を動かすことは効果があります。世界的なうつ病学会でも、治療法として最も推奨しているのは運動で、次が薬です。ハードな運動の必要はなく、1日1回散歩する程度でいい。とにかく外の風に当たってください。会社で精神的につらくなった時も、ほんの一瞬でいいからその場を離れ、外の空気を吸うだけでも気分は変わると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」