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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

主観で計算している健康寿命は対象者の気分次第で変化する

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 具体的には「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という設問に「はい」と答えた人は不健康。また、「あなたの現在の健康状態はいかがですか」の設問に「良い」「まあ良い」と答えた人は健康、といった具合です。

 なお調査対象は全国の約29万世帯、人数にして約71万人。あらゆる年齢を含んでいます。

 アンケートですから、たとえば気分が優れない大学生が最初の質問に「はい」を選べば、若くして不健康グループに入ります。大学で教えていると、精神的に不安定な学生が増えたと思うことがよくあります。

 そうやって各年齢の健康・不健康の割合を出し、実際の人口構成に合わせて人数を計算し、「健康な人」の年齢平均を出したものが健康寿命というわけです。ですから平均寿命よりもかなり低い数字が出たとしても、別に不思議ではありません。むしろ低く出て当然なのです。要は健康寿命は気分次第。あまり気にする必要はありません。中高年のみなさんの大半は、健康な70代を送れますし、80代になってもまだまだ元気に暮らせるはずですから。

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