著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

1年間で0.18歳延びる 実用的な「平均寿命」とは

公開日: 更新日:

 厚生労働省の平均寿命も平均余命も、我々の老後の長さを知る上で、ほとんど参考になりません。しかしもっと単純で分かりやすい推定方法があります。

 2017年(平均年齢81.09歳)に50歳だった男性(Aさん)を例にしましょう。あと約30年(正確には31.09年)生き続けると、Aさんはほぼ平均寿命に達することになります。

 ところが平均寿命は延び続けているのです。過去30年間で見ると、1年間に約0.18歳のペースで延びてきました。今後もこのペースで延び続けると仮定すると、Aさんが80歳に到達したとき、平均寿命は約86.5歳になっている計算になります。

 さらに頑張って86歳になったときには、平均寿命もさらに延びて約87.6歳になります。計算すると、Aさんが平均寿命に追いつくのは87.9歳に達したときになるのです。

 ちなみにAさんは1967年生まれです。したがって逆に、1967年生まれの男性の本当の平均寿命は87.9歳だと言っても間違いではないでしょう。というよりも、厚労省の平均寿命や平均余命よりも、ずっと実用的です。

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