人生の最期をわが家で…みとり経験者が次も自宅を選ぶ理由

公開日: 更新日:

 最期は自宅で過ごしたい――。こう思っていても、実際は病院で亡くなる人が圧倒的に多い。「望み」を「現実」に変えるには何を知っておくべきか?

 厚労省の「平成20年終末期医療に関する調査」によると、治る見込みがなくて死期が迫っている場合、最期までどこで過ごしたいかという質問に対し、「自宅で最期まで療養したい」「自宅で療養して、必要になれば緩和ケア病棟に入院したい」「自宅で療養して、必要になればそれまでの医療機関に入院したい」といった、何らかの形で自宅で過ごしたいと答えた人は約60%だった。

 ところが、自宅で最期まで療養できると思うかという質問に対しては、「実現可能である」という回答は、一般の人では6%と1割もいなかった。一方、医療福祉従事者では「実現可能」と答えた割合が一般の人より多く、医師は26%、看護師は37%、介護士は19%だった。

「みなさんに知っていただきたいのは、自宅で最期まで過ごせるということ。これを知らない人が少なくありません」

 こう話すのは、桜新町アーバンクリニック・遠矢純一郎院長。在宅医療担当の遠矢院長は、自身の母親を自宅でみとった経験を持つ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々