認知症予防や進行抑制にも期待「毛細血管」こう若返らせる

公開日: 更新日:

 がんの中の毛細血管は、壁細胞が血管内皮細胞に正しく接着していない。そのため過剰に血液が漏れ、いわば水浸し状態になり、抗がん剤が細胞に届かなくなる。だから、効きが悪い。この“漏れやすい”毛細血管は、がんの人に限ったものではない。主に2つの原因によって、体の毛細血管が“漏れやすく”なっている人が多いのだ。

「原因のひとつは、老化です。加齢により細胞の分裂機能は低下する。毛細血管を構成する血管内皮細胞も同様で、毛細血管が劣化します」

 これに拍車をかけるのが、高血糖だ。高血糖で体内に焦げのような物質「AGE」が発生。

「AGEは老化の要因になり、これを、毛細血管の血管内皮細胞の受容体が取り込むと、活性酸素が大量に発生し、血管構造を保つ壁細胞の機能が低下して血管内皮細胞の隙間が開くのです」

 実は近年、国内外の研究者らが、毛細血管がさまざまな病気や不調と関係していることを論文で発表している。高倉教授が特に注目した内容を2つ挙げよう。


【骨粗しょう症】

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状