腸内細菌ががんや難病を治す 新薬開発や便移植にも期待

公開日: 更新日:

 近年、腸内細菌が人間の健康に大きく関わっていることが分かり、さらなる研究が進んでいる。 腸内細菌は大腸に100兆個以上生息し、バランスを取りながら、食物の消化、病原菌の排除、ビタミンBやKの合成、免疫力のアップなど、さまざまな役割を担っている。

 短鎖脂肪酸などの代謝産物を作る働きもあり、これらは腸内の血管から血液に乗って全身を循環し、心血管疾患、糖尿病がんといった病気の予防に有用な働きをしている。

 最近は、肥満=メタボによる肝臓がんとの関係も明らかになった。日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)が言う。

「日本では、メタボの人が脂肪肝を放置して、肝硬変から肝臓がんを発症するケースが増えています。偏った食生活などで大腸の中が富栄養化すると、腸内細菌のバランスが乱れます。それによって、クロストリジウム・アリアケ菌が増えると、発がん性のある2次胆汁酸が合成され、肝臓まで運ばれて肝臓がんの原因になるのです」

 また、大腸がんの人の大腸内では、フソバクテリウム・ヌクレアタムという腸内細菌が特異的に増えていることが報告されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒