著者のコラム一覧
朝倉博孝埼玉医科大教授

泌尿器科専門医、共著・論文に「夜間頻尿診療ガイドライン」「過活動膀胱診療ガイドライン」など。

(3)「前立腺肥大」の最新手術法は医師と施設選びが重要

公開日: 更新日:

 中高年男性にとって前立腺肥大症は、最も身近な病気と言っていいでしょう。

 前立腺は高齢になると肥大してきますが、その程度が大きくなり尿道を圧迫して排尿障害を起こすようになると、前立腺肥大症と診断されます。男性の排尿トラブルの主な原因のひとつで、50~60歳くらいから症状が出てきます。

 症状は、初期には夜間の頻尿や残尿感で、進行するにつれ尿が出にくくなります。さらに悪化すると、尿が出なくなり、下腹部に痛みを覚え、尿漏れが起こります。

 治療は、薬物療法と手術療法がありますが、まず薬物療法を行い、薬で改善しない場合は手術になります。薬はα受容体拮抗薬やPDE5阻害剤などで、頻尿・切迫性尿失禁がある場合は、過活動膀胱の治療薬(抗コリン薬やβ3交感神経作動薬)も使います。

 これらの薬を3カ月以上使用しても、改善しなければ、手術を行います。

 これまでは経尿道的前立腺切除術やホルミウムレーザー前立腺核出術といった方法が主流でしたが、最近ではより短時間ですみ、出血量が少ない手術法が広く行われるようになっています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?