著者のコラム一覧
朝倉博孝埼玉医科大教授

泌尿器科専門医、共著・論文に「夜間頻尿診療ガイドライン」「過活動膀胱診療ガイドライン」など。

(4)「前立腺がん」のロボット支援手術は回復が早く合併症リスクも低い

公開日: 更新日:

 男性のがんで最も多いのが前立腺がんです。厚生労働省「令和2年全国がん登録罹患数・率報告」によると、2020年にがんと診断された男性の16.4%が前立腺がんで、人数にして8万7756人とトップ。

 ちなみに2位は大腸がん8万2809人(15.5%)、3位は肺がん8万1080人(15.2%)となります。

 ところが、死亡数となると逆転します。トップは肺がんで5万2908人、以下、大腸がん、胃がんと続き、前立腺がんは7位で1万3429人=厚労省「2023年の人口動態統計(確定数)」。前立腺がんはかかっても生存率が高いがんということが分かります。

 早期発見にはPSA(前立腺特異抗原)検査という血液検査が有効です。PSAのレベルが高い場合、前立腺がんの可能性があるとされます。しかし、値が高いからといって必ずしもがんであるとは限らず、炎症や前立腺肥大でも上昇することがあります。PSA値4~10ng/㎖の場合はグレーゾーンですが、患者さんの中には不安で落ち着かない方もいると思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒