尿道炎<1>淋菌とクラミジア菌は同居しやすい 両方の治療を

公開日: 更新日:

 尿道のかゆみや不快感、排尿痛、尿道からの分泌物というのは、典型的な尿道炎の症状。ほとんどが性感染症によるものだ。

 しかし、原因となる病原体は多岐にわたる。尿道炎はどのように分類されるのか。

 性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「尿道炎は、まず淋菌が検出される『淋菌性尿道炎』と、淋菌が検出されない『非淋菌性尿道炎』に分けられます。非淋菌性尿道炎は男子尿道炎の約70%を占め、そのうち30~50%の患者さんからクラミジア(細菌の一種)が検出されます。非淋菌性尿道炎でクラミジアが検出されれば『クラミジア性尿道炎』と呼び、クラミジアが検出されなければ『非クラミジア性非淋菌性尿道炎(NCNGU)』と診断されます」

 ただし、淋菌性尿道炎でも20~30%の割合でクラミジアが同時に検出されることが知られている。淋菌とクラミジアは同居しやすく、親分格は淋菌の方。同居している場合は潜伏期間が短く、症状が激しい淋菌性尿道炎の方が前面に出て、その裏にクラミジアが隠れている。だから、淋菌性尿道炎といってもきちんと両方を治療しないと、後からクラミジア性尿道炎が起こるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃