ケジラミ症<1>陰毛の直接接触で人にだけ寄生する吸血昆虫

公開日: 更新日:

 サラリーマンのAさんは、昨年の夏、股間に激しい“かゆみ”を感じた。とっさに思い浮かんだのが「インキンタムシ」。ネットで調べてみると、股間に感染する水虫(股部白癬=はくせん)とある。そこで、薬局へ行き、水虫・タムシ治療薬を買ってきて数日間塗ってみた。

 ところが、一向に良くならない。再びネットで「股間のかゆみ」「原因」と検索。すると、インキンタムシ以外に、性感染症の「ケジラミ症」が挙げられていた。思い返してみれば、2カ月前に海外旅行へ行った時に風俗遊びをしている。そこで、かゆみの強いペニスの周りをまじまじと観察してみてビックリ。陰毛に得体の知れない小さな物体がたくさん付着している。怖くなって、急いで性病科を受診した。

 ケジラミ症について、性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が説明する。

「ケジラミは人にだけ寄生するシラミ(吸血性昆虫)の一種で、Aさんが発見したのは陰毛の根元近くに産み付けられた卵です。ケジラミはカニのような大きな爪を持っていて、左右の爪で陰毛をがっちり掴んで寄生しています。虫体は肌色に近く、血を吸った状態なら茶褐色になり目視で確認できますが、血を吸っていない時は見つけにくくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?