性器カンジダ症<2>発症の原因は抗生物質の服用が多い

公開日: 更新日:

 真菌(カビ)の一種のカンジダ菌が性器で増殖して発症する「性器カンジダ症」。発症のほとんどは女性で腟炎や外陰炎を起こすので、一般的に「外陰腟カンジダ症」と呼ばれる。主な症状は強いかゆみと、白色の粘度の高いオリモノの増加。性感染症のひとつに挙げられるが、セックスが原因になるのは全体の5%ほどしかない。

 では、主に何が原因で発症するのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「カンジダ菌は常在菌なので、腟や外陰から検出されてもすぐ発症するわけではない。ストレスや他の常在菌とのバランスが崩れたり、体の免疫力が弱まったりして、極端に増殖すると発症するのです。多い誘因は、他の病気での『抗生物質』の服用。もともと腟内にいる細菌が死滅してしまい、菌交代現象が起こるのです」

 カンジダ菌はカビ(真菌)なので抗生物質で殺されることなく、わがもの顔で増殖してしまうのだ。薬でいえば免疫力を抑制する作用のある「免疫抑制薬」や「ステロイド薬」の服用も誘因になるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか