難治性うつ病・そううつ病の新治療 注目「rTMS療法」とは

公開日: 更新日:

■治療を終えた後も効果が持続

「rTMS療法は、うつ病と同様に双極性障害に対しても画期的な治療法だと考えています」

 というのも、うつ病は治療薬が約20種類あるが、双極性障害は、日本うつ病学会のガイドラインで推奨されている薬は4種類で、承認されているのは、このうち2種類だけ。治療の選択肢が非常に少ないのだ。

「うつ症状とそう症状を繰り返す双極性障害は、うつ症状をどう解決するかが最大のポイント。なぜならうつ症状が良くならないケースが多く、双極性障害の患者さんは人生の半分をうつ状態で過ごすという研究結果が出ているからです」

 rTMS療法は、薬は服用したまま受ける。これまで服用していた薬はうつ状態改善には効かないが、再発・再燃に関しては効果が期待できるからだ。

 双極性障害を対象とした先進医療では、偽刺激を対照として、その有効性と安全性を検証する。

 1ヘルツの頻度で右前頭前野を刺激。週5日、4週間続ける。1回の治療時間は約30分。

 このrTMS療法は、統合失調症、脳卒中後のリハビリ、軽度認知障害、アルツハイマー型認知症などの治療にも効くのではないかと、研究が行われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状