魚料理を週3回以上 うつ病を防ぐ食事で五月病を吹き飛ばす

公開日: 更新日:

 今年のGWは長期の10連休になるが、この時期に注意しておきたいのが通称「五月病」。新年度の就職、異動、転勤、単身赴任などの環境の変化で緊張や疲れがピークに達し、張り詰めた糸が連休でプッツリ途切れると心身の不調が表れる。症状は、憂鬱、やる気が出ない、疲労感、不眠、食欲不振などで、医学的には「うつ病」や「適応障害」と診断される。

 うつ病の予防や治療は、まず食事運動で体調を整えることが重要だが、精神疾患と栄養の関係はあまり知られていない。国内の精神栄養学の第一人者である国立精神・神経医療研究センター神経研究所(疾病研究第三部)の功刀浩部長が言う。

「食事が深く関わる肥満糖尿病などの体の不調は脳機能に影響します。しかし、食事は直接的にも脳に影響しています。それは脳内のモノアミン神経伝達物質(神経細胞が情報伝達に使う物質)や神経栄養因子が作られる過程で必要となる栄養素が不足すると、うつ病の発症リスクが高まるからです」

 うつ病になると、意欲を引き出し、活力のもととなる「ドーパミン」の機能が低下する。そのドーパミンや抗ストレス作用を持つ「ノルアドレナリン」が合成される際には栄養素の「鉄」が必要になる。また、睡眠・覚醒リズムや情動を整えるのに大切な「セロトニン」は、肉や牛乳などに多く含まれる「トリプトファン」を原材料にしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択