著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

男性に罹患が多い理由のひとつ Y染色体を失うとがんになる

公開日: 更新日:

 しかし、細胞ががん化した結果なのか、それとも原因なのかは分かっていませんでした。それがこの研究によって、どうやらY染色体の喪失が、がん化の原因のひとつではないか、ということになってきたのです。

 また最近、同じスウェーデンの研究チームが、Y染色体喪失とアルツハイマー病の関係を論文にまとめて発表しました。Y染色体が減るほど、アルツハイマー病のリスクが上がるというのです。

 Y染色体は胎児を男子にする働きだけを担っていると考えられてきたのですが、どうやらその常識の転換が迫られているようです。まだ詳しいメカニズムは分かっていませんが、Y染色体は男性を重大な病気から守る役割を担っているらしいのです。

 ちなみに女性(XX型)は、まったく異なるメカニズムで病気から守られていますが、それは次週に回しましょう。

 そんな大切なY染色体を、われわれ男性はどうやって守っていったらいいのでしょうか。残念ながら、いま分かっているのは、「喫煙者ほどY染色体が失われやすい」ということだけです。気になる人は、きょうからでも禁煙を始めてみてはいかがでしょうか。

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