著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

2本ある女性のX染色体のうち1本は機能せずに休眠状態

公開日: 更新日:

 人間の染色体は46本。両親から23本ずつ受け継ぎます。それぞれに番号が付けられており、1番染色体、2番染色体という呼び方をします。ただし、性染色体だけは例外的に、X染色体、Y染色体と呼んでいます。性染色体を除けば、男女問わず、同じ染色体を2本ずつ持っているのです。

 同じ染色体には、同じ遺伝子がのっています。ですから各自、同じ遺伝子を2個ずつ持っていることになります。そのため、たまたま片方の遺伝子が壊れていたり、働きが悪かったりしても、大病には至らず、大抵は「体質」や「個性」といわれる範囲にとどまっていられるのです。

 性染色体でも、女性(XX型)の場合は同じです。X染色体には、男女共通で生存に欠かせない遺伝子も多数のっています。例えば、血液凝固因子の遺伝子があります。それが壊れていると、血が固まりにくくなってしまいます。しかし、女性の場合、片方が壊れていても、もう片方が正常なら、健康上の問題は生じません。

 ところが、男性(XY型)はX染色体を1本しか持っていません。つまり、大切な遺伝子が1個しかないのです。もしそれが壊れたら、深刻な事態に陥るのは必定。この場合は出血が止まりにくい「血友病」になります。実は女性でも、まれに2個とも壊れる場合があります。よく「女性は血友病にならない」といわれますが、そうではありません。日本全体で見ると、男性患者が約5000人に対し、女性患者は約50人います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”